インテリアの色構成のイメージの共有

依頼主であるＭ様は、住宅会社のパンフレットや、インターネット上の画像など、自分の好みのインテリアの写真を沢山集めていました。

写真の中にある、“好き”なポイントをお聞き取りさせて頂きましたが、とても楽しい打合せでした。

断片的なイメージ情報を、まとめて編集していくことは私たち工務店のとても大切な仕事ではないか、と感じました。

家の要素“階段”をインテリアのオブジェとして

オープン階段は、ご要望の中でも重要な要素でした。

単なる家の構成要素ではなく、ＬＤＫの雰囲気を決める一つのポイントとして考え、色や形、クロスの色との相性など打合せしました。

Ｍ様にとってのＬＤＫの存在は、ハードに仕事をするご夫妻にとって3人のお子様との寛ぎの場所でありながら、友人などお客様をもてなす集いの場所でもあります。

そんな空間に彩りを添えるような階段の実現を考えてみました。

家族にとってのダイニングルームの存在

ダイニングとキッチンは、リビングから一段下げてあります。

その分天井高さは高くなりますので、空間の豊かさと立体感を演出しました。

タイルを貼った床には床暖房を設置することで、冬場の快適さを重視しています。

3人のお子さん達のスタディーコーナーを広めに取ることで、家族のＰＣコーナーとしても使えるようにしました。

食事をする、お母さんの横で勉強をする、家族で調べものをする、遊ぶ、といった様々な目的を一つの空間で実現できるようにしました。

外のタイル貼りの庭に直接出れるような窓を設置し、外の空間もダイニングの一部に感じられるような配置計画をしました。

飾り棚を設けて、家族が出かけた先で見つけた“好き”なものを置ける場所も、このダイニングの大事な要素かもしれません。

友人をもてなすための演出

依頼主のＭ様のお話の節々に、友人など家族以外の方々を楽しくもてなしたいというお気持ちを感じることが多々ありました。

ご夫妻の人柄からも、子供たちや友人との交流の中に、“楽しい”の要素が大事な要素なのではと思っておりました。

遊び心を採り入れたお住まいの計画は、お住まいの完成後に友人をお招きしたハロウィンパーティーなど早速実現されたようです。

小さなことの積み重ねの大切さ

今回のお住まいのご計画では、インテリアに特に興味のあるご夫妻から、沢山の質問やご要望を頂きました。

どんな素材を選定するか、どんな家具を設置するかということは、当然大切なことです。

しかし、もっと大切なことがあるかもしれません。

それは、“仕上げの美しさ”です。

小さな部分（住宅ではディテール仕上げという）に、設計時の細心の注意を払い、より上質な仕上げを追求することは、工務店に求められる大切な仕事です。また、施工時に現場監督が職人さん達に適切な指示を行い、設計図通り美しく仕上げることが、とても大切です。

私たちも、日常の中で洋服など色々な買い物をしますよね。

もし、少し高い服を買って家に帰って見て、糸がほつれていたり、ボタンが外れかけていたらガッカリします。

小さな配慮と気配りを積み重ね、依頼主のイメージを実現する。

そんな家づくりができる工務店でありたいですね。

Ｍ様、この度はチトセホームをパートナーに選んで頂き、本当に有難うございました。